40/1PROTEX-C85%KL黒原着15%
皆様こんにちは(株)フォーリンの野村です。
今回はPROTEX-Cとカネカロンの黒原着を使用した、グレー杢糸のご紹介です。
それがこちら。
PROTEX-Cが85%カネカロン黒原着が15%の混紡糸になります。
アパレルで使われる際には、抜け感やキメすぎない等、まろやかな印象を与える謳い文句がついているイメージがあります。
濃すぎず、薄すぎずで、かなりオーソドックスなグレーの色味になっております。
こちらに使用されているカネカロン黒原着なのですが、実は、サスティナブルな要素も持っているのです。
といいますのも、カネカロン黒原着に限らず原着糸はサスティナブル素材になります。
基本的に繊維に色を付けるとなると、染色を行う必要があります。
糸や生地にした後に染色すことが多いですが、それには大量の水が必要になってしまうのです。
染色そのものにはもちろん、染色が終わった後にも洗い工程があります。さらに、染料が混ざった水は廃水となってしまい、処理が必要となってしまいます。
原着糸の場合、繊維原料に顔料を入れて混ぜることで色が付けられます。
色のついたチップを混ぜ込むことで色を付けるイメージです。
そのため、水を大量に消費しなくても色を付けることが可能となっております。
また、原料に色がついている為、堅牢度が良好なので、安定して長く使用できるという点でもメリットがあります。
また、糸や生地で染める場合には温度を上げる必要があります。
大量の水を熱する為にはかなりのエネルギーが必要になりますので、それを削減できるという点でも原着糸はサスティナブルな素材であると言えます。
原着糸は色の微調整が難しかったり、生産ロットが大きくなってしまうというデメリットもありますが、ものを選ぶ際の基準の一つに、原着糸も入れていただければと思います。
こちらの糸に関しての問い合わせは、下記お問い合わせフォームよりご連絡ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
0コメント