制電暗幕(黒原着カネカロン×ホワイトベルトロン)

皆様こんにちは、HP更新担当の野村です。

さて今回は制電暗幕と題しまして、それに使用されている糸を紹介したいと思います。

劇場などの暗幕が必要な公共施設の一部は、消防法で防炎物品を使用しなければならないと定められております。

そのため、暗幕にカネカロンが使用されていることもあります。

暗幕に使用されているのがこの黒原着のカネカロンです。


この糸を使用するとポリエステルにはない、良い風合いを表現できる暗幕ができます。

ポリエステルの暗幕だと光の当たりかたによっては、チラつきが出てしまうことがありますが、黒原着カネカロンの暗幕場合はそういったチラつきもないため良い暗幕であるとの評価をいただいております。

合成繊維なので水分率が低く、嵩高性があるため静電気が発生しやすいという難点があります。

静電気が発生すると触った際にバチっとするのはもちろん、埃をくっつけてしまい掃除も大変です。また工場や精密機器を置く場所で静電気が発生してしまえば、重大な事故になりかねません。


そこで、作成したのがこの「ホワイトベルトロン」をカバーリングした糸です。



ところどころに白い点々が見えると思います。

これこそが導電繊維の「ホワイトベルトロン」です。

「ホワイトベルトロン」とはKBセーレンさんが製造している導電繊維の一つです。

導電繊維とは電気を貯めない繊維のため、静電気が発生しにくい繊維となっております。

また繊維そのものが機能を持っているため、洗濯をしても導電性が落ちることはなく、半永久的にその機能を有しています。


これらの糸を使用した暗幕を作成してくださっているのが、織司株式会社さんです。

この糸を使用した暗幕はリンク先のページの「制電暗幕S-1」です。

この暗幕は静電気の発生率がカネカロン100%の暗幕に比べてなんと1/5以下!

ホワイトベルトロンを使うことによって導電繊維が織り込まれていることが確認できるのもいいポイントです。

もちろん通常のカネカロンを使用したベーシックタイプも販売してくださっています。

ネットでの販売もしてらっしゃるので、暗幕がご入り用の際はぜひご利用してみてください。

株式会社フォーリン

愛知県一宮市に本社を構える糸商。 株式会社カネカの難燃繊維カネカロンを中心に、意匠糸等の制作、販売、企画を行っております。

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