繊維について第12回「意匠糸」
皆様こんにちは 株式会社フォーリンのHP更新担当 野村です。
今回は「意匠糸」に関してご紹介していこうかと思います。
意匠糸には大きく分けて2種類あります。
紡績工程で意匠性を持たせる、「紡績意匠糸」と撚糸によって意匠性を持たせる「意匠撚糸」です。
「紡績意匠糸」で代表的なものは、スラブヤーンとネップヤーンです。
スラブヤーンはこんな感じ↓(少々毛羽が多いですがお許しください)
ネップヤーンはこんな感じ↓
スラブは徐々に太さが変化しているのに対して、ネップは糸のところどころに玉がついているような糸になっております。
通常の糸では欠点とされる部分を逆に強調することで、生地にした際に面白い表情を出してくれます。
意匠撚糸で代表的なものはリングヤーン、ノットヤーン、ループヤーンなどです。
リングヤーンはこんな感じ↓
ノットヤーンはこんな感じ↓
ループヤーンはこんな感じ↓
基本的に芯糸、花糸、押さえ糸と三本の糸から出来ており、軸となる芯糸に花糸で意匠性を出して、それを押さえ糸によって安定させます。
紡績意匠糸を使って作成もできるため、スラブをリングの花糸に使用し、スラブリングなどさらに変化をつけることも可能です。
普通良い糸と呼ばれるものは、まっすぐで均等性のある糸ですが、これらの意匠糸はそれと真逆の糸となりますので、扱いは非常に難しい糸です。しかし生地にした際の表情は非常に豊かなものになります。
様々な番手や構造をした意匠糸も作成できるので是非お問合せください。
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