プロテックスCとプロテックスMの違い
皆様こんにちは。 株式会社フォーリン HP担当の野村です。
今回はよく問い合わせを頂きます、プロテックスCとプロテックスMの違いに関してご説明させていただきたいと思います。
簡単な説明は、弊社の取り扱い商品ページでもご紹介しておりますが、改めてご紹介させていただきます。
まず、プロテックス®とは難燃性と耐熱性をカネカロンよりも向上させた高難燃タイプです。
繊維分類といたしましては、アクリル系繊維(モダクリル繊維)となっております。
プロテックスCは難燃性を示す数値であるLOI値は「32」、ラスターは「ダル」強度は「3.2cN/dtex」伸度は「23%」です。
プロテックスMの難燃性を示す数値であるLOI値は「32」、ラスターは「ダル」強度は「2.4cN/dtex」伸度は「23%」です。
※どちらも数値は参考値であり、保証値ではありません。
こちら比べますと、若干プロテックスMの方が強度が弱いという事しかわからないかと思いますが、こちら、難燃性能に違いがございます。
LOI値は同じなのですが、プロテックスMの方が、プロテックスCよりも難燃性能に優れております。
プロテックスの特徴として、セルロース系の繊維(レーヨン等)や綿と混紡、交編、交織を行うことが可能という点が挙げられます。
プロテックスMですと、綿を45%程度混ぜても難燃性を維持することが可能ですが、プロテックスCになりますとそれ以下の割合で抑える必要があります。
また、もう一点違いがありまして、原綿の繊度が違います。
プロテックスCの繊度は「1.7dtex」ですが、プロテックスMの繊度は「2.2dtex」となっております。
こちらが何に関係してくるかといいますと、糸の太さに関係してきます。
プロテックスMの方が原綿の繊度が太いため、細い糸を作るのが難しくなります。
そのため、弊社で紡績可能なプロテックスMの番手は20/1が最も細い糸となります。
一方プロテックスCは、原綿の繊度が細いため、40/1が最も細い糸となっております。
20/1はプロテックスM、その他の番手はプロテックスCにて在庫をしております。
下記リンクにて、品種一覧表を載せておりますので、詳細はそちらをご確認ください。
記事内で使用しましたデータは下記ページを参照しております。
最後までお読みいただきありがとうございます。
その他ご質問はお問い合わせページよりお気軽にご連絡ください。
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