防炎物品と防炎製品
皆様こんにちは、株式会社フォーリン HP更新担当の野村です。
弊社のメイン商材である、カネカロン、プロテックスは難燃性能をもっております。
こちらの紹介記事をご覧いただければ、燃え続けていないことは一目瞭然です。
しかし、難燃性を持っている糸を1%だけ使っても、生地が燃えることは当然です。そして混率を上げれば当然、難燃性能が上がり、燃えにくくなります。
ではどれぐらい燃えにくければ、安全と言えるのか。
その基準の一つが、今回ご説明する、防炎物品及び防炎製品です。
防炎物品と防炎製品、非常に似通った名前ではありますが、もちろん内容は異なっております。
まずは防炎物品からご説明します。
防炎物品とは、消防法に定められた防炎性能基準の条件を満たしたものです。
特定の場所で使用されるインテリア等の製品は、防炎物品である必要があります。
例えば高層建築物、地下街、劇場、百貨店、病院、老人ホーム、旅館等々に使用されるカーテンやじゅうたん等は防炎物品でなくてはならないのです。ほかには工事用のシートなどが含まれます。
評価基準は、試験法の種類によって変化しますが、残炎時間や残じん時間、炭化面積、炭化長などによって評価されます。
カーテンやじゅうたん等は、防炎性能を持っていない場合、炎を広範囲に広げる原因となり避難の妨げとなる可能性が高いものです。
燃え広がることがなければ、初期消火が容易に可能なうえ、避難する際の時間を確保することもできます。なので人が多く、避難に時間がかかるような施設では、法律によって規定されているのです。
では、もう一つの防炎製品とはどういったものなのか。
防炎製品とは、先ほどの消防法によって定められている防炎物品以外で、防炎性能を持っている製品です。
防炎製品の種類は25種類ありますので、そのうちの一部をご紹介いたします。
寝具類、テント類、非常持出袋、衣服類、布張家具等、祭壇、防火服、災害用間仕切りなどなどです。
種類ごとに試験内容や評価基準が異なっているため一概に言えませんが、多くは炭化長を評価基準としているものが多いです。
また、一部種類では、毒性検査や耐衝撃性能試験等が必要になってきます。
防火服は当然、基準が非常に厳しく、防炎性のみではなく、耐熱性、熱伝達性、耐水性など様々な試験が行われます。
防炎製品は、自宅での火事を予防したり、やけど等を防ぐ役割をはたしてくれます。
寝たばこによる火事や、料理中のやけどなど、身近にある火の危険から身を守ってくれるものですので、是非寝具やエプロンは防炎製品をお選びください。
最近ではアウトドアも流行っておりますので、焚火をする際の毛布やジャケット、テント等々も防炎製品であれば快適で安全なキャンプを楽しめるかと思います。
かなりざっくりと説明をしてしまいましたが、もっと詳しく防炎に関して知りたいというかたは、こちらの防炎物品、防炎製品の認定を行っている日本防炎協会の公式HPよりご確認ください。
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