繊維について第1回「繊維の種類」
皆様はじめまして、株式会社フォーリンHPの更新を担当しております、野村です。
今回より不定期更新で、繊維に関していろいろ書いていきたいと思っております。
わかりやすい記事をこころがけて書いていきますのでよろしくお願いします。
それでは今回のテーマ「繊維の種類」について書いていきます。
繊維はまず2種類に分けられます。
「天然繊維」
と
「化学繊維」
です。
「天然繊維」はいわゆる綿や麻、羊毛や絹などといった自然界に存在する繊維です。
「化学繊維」は、アクリル、ポリエステル、ナイロンなどといった化学的に生成された繊維です。
そして「天然繊維」は以下の3種類に分けられます。
「植物繊維」
「動物繊維」
「鉱物繊維」
「植物繊維」は、綿、麻などの植物からとれる繊維
「動物繊維」は、羊毛、絹、ダウンなどの動物からとれる繊維
「鉱物繊維」は、石綿(アスベスト)で鉱物からとれる繊維です。
一方「化学繊維」は以下の4種類に分類されます。
「再生繊維」
「半合成繊維」
「合成繊維」
「無機繊維」
「再生繊維」は、レーヨン、キュプラ、天然ゴムなどの、天然に存在する原料を溶かして繊維に再生したもの
「半合成繊維」は、アセテート、プロミックスなどの、天然の原料に化学薬品を混ぜて生成した繊維
「合成繊維」は、ナイロン、ポリエステル、アクリルなどの、主に石油から人工的に合成された繊維
「無機繊維」は、金属繊維、ガラス繊維、炭素繊維などの、無機物から作られた繊維です。
さて、上記の分類は繊維の生成に関する分類ですが、もう一種類、繊維には分類の方法があります。
それは繊維の長さによる分類で、以下の二種類です。
「長繊維(フィラメント)」
「短繊維(スパン)」
繊維が長く一本の糸になるものが「長繊維(フィラメント)」で
繊維が短く一本の糸になるために加工が必要なものが「短繊維(スパン)」です。
「長繊維(フィラメント)」は、天然繊維だと絹が該当し、化学繊維は全て「長繊維(フィラメント)」を生成することが可能です。
「短繊維(スパン)」は、絹以外のすべての天然繊維が該当します。
では化学繊維には「短繊維(スパン)」は無いのか、という点ですが化学繊維にも「短繊維(スパン)」は存在します。
更に言えば、絹にも「短繊維(スパン)」の絹というものが存在しますが、それはまた絹に関して詳しく書く際に書こうかと思います。
簡単に書くと以下の通りです。
天然繊維
・植物繊維
・動物繊維
・鉱物繊維
化学繊維
・再生繊維
・半合成繊維
・合成繊維
・無機繊維
長繊維(フィラメント)
短繊維(スパン)
非常に簡単な内容ですが、今回はここまで。
次回は植物繊維について詳しく書いていきたいと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
(間違い等ありましたら、ご連絡いただけると幸いです。)
参考文献
愛知県繊維振興協会(2016) 『TEXTILE HANDBOOK』
一見輝彦 (2014) 『わかりやすい アパレル素材の知識 改訂版』 星雲社
等
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